保険のエンドを極める
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80Q1石灰化根管は開けるべきでしょうか? できるところまで根管形成を行い、それ以上進まなければその時点で終了し、十分根管洗浄をして緊密に根管充填を行います。その後経過観察をして、予後の判定を行います。症状の緩和や、病変の縮小傾向がみられれば良好です。変化がない場合は、専門医に紹介のうえ、外科的歯内療法に移行します。AQ2隔壁はどのようなときに必要ですか? 仮封の厚みが3mm確保できない場合には、隔壁を必ず形成します。材料はコア用レジンやグラスアイオノマーセメントで作製します(作製方法は14、15頁参照)。AQ3仮封に用いる材料はどれが一番よいでしょうか? 除去しやすく十分漏洩を防止できる材料であればどの材料でもよいですが、一般的には水硬性セメントが扱いやすいです。AQ4MB2(近心頬側第2根管)がなかなか探索できないのですが、よい方法はありますか? 2根管性といってもさまざまなバリエーションがあり、最後まで形成できるものや、途中で形成できなくなるものなど、一筋縄ではいきません。34、35頁に上顎大臼歯における探索手順を3つのステップで詳細に解説していますので、ご確認ください。AQ5レッジ(根管内に生じた段差)を克服するコツを教えてください プレカーブを付与したステンレススチール製のKファイルを最初に使用し、つぎにプレカーブを付与したニッケルチタン製手用GTファイルを使用することで、効率的にレッジ部分にバイパスを形成することができます(詳細は66〜68頁参照)。A

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