インプラント治療の説明書と同意書の作り方
3/6
1枚目歯を失った患者さんへ補綴治療(インプラント治療を含む)に関する説明書患者氏名 様 あなたは、当院においてインプラント治療を受けることを希望されています。 そこで、あらかじめ、インプラント治療を含めた補綴治療の内容、各治療法の長所・短所等の内容を説明します。 以下の内容を読み、口頭による説明を受けたうえで、補綴治療としてインプラント治療を選択するかどうかを決定してください。₁ あなたの口腔内の状況、病状等―――――――――――――――――――― 現在、あなたは、一部もしくはすべての歯を喪失している状態もしくは歯を残すことが困難な状態にあります。 その原因は次のとおりであると考えられます。 □ むし歯 □ 歯周病 □ 歯根破折 □ 根尖性歯周炎 □ 先天性欠如 □ 外傷 □ 不明 □ その他( )2 補綴治療の必要性―――――――――――――――――――――――――― 歯を喪失していることで、たとえば、次のような問題が生じます。 ◦食事が食べられない(咀嚼障害) ◦見た目が悪い(審美障害) ◦会話がうまくできない(発音障害) ◦隣の歯や、噛む相手の歯が動く(歯列不正) これらの問題(障害)を改善するためには、失われた歯を補う(補綴する)必要があります。3 インプラント治療以外の補綴治療の内容等――――――――――――――― 歯を補う方法には、具体的には次の3つのものがあります。❶ブリッジ❷入れ歯(可撤性義歯)❸インプラント ❶ブリッジ治療と❷入れ歯(可撤性義歯)治療は、どちらも、健康な歯を利用して失われた歯を補う方法です。それゆえ、利用される健康な歯にさまざまな負担がかかります。 これらの各治療法の簡単な内容とその長所と短所は、それぞれ以下のとおりです。❶ブリッジ 歯が失われている場所の近くにある歯を「柱」にして、固定式の人工歯を装着する方法です。 長所a 治療期間が短い(1~2か月)です。b 用いられる医療材料によっては、一部健康保険が適用になります。 短所a 近くにある健康な歯を削る必要があります。 失われている歯の数によって、削る本数は変わります。b 「柱」となる歯の負担(噛む力など)が増加します。c 十分に清掃をすることが困難となり、「柱」となる歯が むし歯になりやすくなります。インプラント治療以外の治療法についても説明をする必要があります。これは、患者さんに選択肢を与えるためです。lawyer’s eye44患者さんを「クレーマー」にしないための インプラント治療の説明書と同意書の作り方good document―望ましい書類例―
元のページ
../index.html#3