これならわかる 少ないバーでできる生活史の支台歯形成法
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25Part 02 臨床編図2-1-3 上顎左側犬歯から右側犬歯までにポーセレンジャケットクラウンを装着.図2-1-4 上顎左側犬歯から右側犬歯までのポーセレンジャケットクラウン装着後の舌側面観.図2-1-7 舌側にガイドグルーブを付与時の咬合面観.唇側面,舌側面も同じであるが,ラウンドバーはタービンの回転方向に沿って一筆書きのように移動させていく.たとえば,この舌側面では,①右側は遠心側から正中歯頸部,さらに近心側に向ける(緑矢印).その後,②切端より歯頸部にガイドグルーブを付与する(青矢印).また切端は1.5 mm削除している.①②図2-1-6 上顎を補綴後,患者の希望により下顎前歯の補綴を行った.通法に従いラウンドバーを用いて1.0〜1.2 mmのガイドグルーブを唇側に付与した. 露髄させる可能性が非常に高いので,ガイドグルーブは必ずエナメル質上に付与する. 図2-1-5 ラウンドバー(BC-31:マニー)まとめ 本症例はエナメル質形成不全に伴う審美性障害(テトラサイクリン障害)である.治療方針は,上顎左側犬歯から右側犬歯まではポーセレンジャケットクラウン補綴,下顎左側犬歯から右側犬歯までもポーセレンジャケットクラウン補綴である. 支台歯形成法を以下に記す.上顎ポーセレンジャ

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