骨補填材料&メンブレンの歴史的変遷と最新トレンド
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◦バイオペックス‐R (アドバンスタイプS)製造販売:HOYATechnosurgical◦Bio-Oss(バイオオス)製造:Geistlich販売:デンタリード2011年12月6日、歯科領域で初めて承認された異種骨補填材料。ウシ海綿骨および皮質骨から成り、ヒトの骨と類似した骨梁構造と多孔性を維持しつつ、有機成分を除去、無菌化して提供される。気孔率70~90%、圧縮強さ0.9MPaであり、顆粒径250~1,000μmの「S」と、1,000~2,000μmの「L」がある。1,000以上の論文により支持される、世界でもっとも使用される骨補填材料である。Bio-Ossは、サイナスフロアエレベーション、ラテラル/バーティカルリッジオグメンテーション、リッジプリザベーションなどさまざまな骨増生において、単独もしくは自家骨を含む他の骨移植材料と併用して、もっとも高い頻度で用いられている6~8)。かなり緩徐な吸収を示し、リッジオグメンテーションなど形態を維持したい場合に、もっとも有利にはたらくと考えられる。6ウシ骨由来HA5α-TCP+TeCP他粉材10g中にαリン酸三カルシウム(α-TCP)7.50g、リン酸四カルシウム(TeCP)1.80g、リン酸水素カルシウム0.50g、水酸アパタイト0.20gを、専用練和液1ml中にコンドロイチン硫酸ナトリウム54.05mg、コハク酸二ナトリウム無水物129.72mg、注射用水適量を含み、混和後ペースト状になった骨補填材料を硬化時間10分の間に必要部位へ移植する。体内環境下において、水和反応により徐々にHAへと変化する。1ml×5包が提供されている。リッジプリザベーションなど、骨欠損部の形態回復に有効と思われる。22

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