骨補填材料&メンブレンの歴史的変遷と最新トレンド
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◦コーケンティッシュガイドウシ真皮および腱由来タイプⅠコラーゲン製造:高研販売:オリンパステルモバイオマテリアル◦ジーシーメンブレン乳酸ポリグリコール酸共重合体製造販売:ジーシーウシ真皮由来アテロコラーゲンとウシ腱由来不活性コラーゲンが9:1の割合で混合された液を凍結乾燥させた後、 ジイソシアン酸ヘキサメチレンで化学架橋処理が施されている。BIOMEND同様、軟組織を排除するとともに血小板凝集を惹起することによる創傷治癒の促進作用がある。25×40mmの1タイプのみで、吸収期間は4~12週である。基本的には膜の設置時に同封の吸収性縫合糸で固定して用いる。◦Bio-Gideブタ由来タイプⅠおよびタイプⅢコラーゲン製造:Geistlich販売:デンタリードタイプⅠおよびタイプⅢコラーゲンによる二層構造で、平坦な層では軟組織の排除を行い、多孔性の層では毛細血管の侵入にともなう骨形成や血管形成の促進を行う。13×25、25×25、30×40、40×50mmの4タイプがあり、吸収期間は8~12週とGBR用のメンブレンとしては早い。本材をチタンピンで固定し、その伸展性を利用して自家骨とBio-Ossを1:1の割合で混和した骨補填材料を緊密に充填して移植するソーセージテクニック(Urban考案)7)は、ラテラルリッジオグメンテーションのみならずバーティカルリッジオグメンテーションにも応用可能であり、臨床の現場で広く用いられている。完全な人工材料による吸収性メンブレン。15×25mm、25×35mmの2タイプがあり、吸収期間は8~16週である。厚さが250μmの膜状で、全面に約20μmの多孔性構造を有する。乳酸グリコール酸共重合体は、加水分解により乳酸とグリコール酸に分解され、クエン酸回路を経由して最終産物である水と二酸化炭素へと分解、排出される。他の吸収性メンブレンと比較して、張りがあるのが特徴である。最新Topics❷ メンブレン 世界の最新メンブレン64種類 ―術式別臨床応用比較―35

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