インプラント YEARBOOK2019
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 私たちの生活の中でデジタルの進歩は止まらず,むしろ加速している.歯科治療でも同様のことが起きており,CTは10年前とは比べ物にならないほど普及し,ここ数年ではスキャナーや顔貌の3Dデータも使われるようになってきた.インプラントにおいても例外ではなく,診査から補綴まであらゆるステップでデジタルが使われるようになった.そのような時代にわれわれが日々診療する際には,インプラントにまつわるそれぞれの分野における未来を予見することも,長期安定治療につながる一助と考えている. 本稿では,インプラント治療について現時点でわかっていることをエビデンスを基に確認し,また現在研究中の内容にもふれて考察したい.緒言荒井昌海Arai, Masamiエムズ歯科クリニック理事長/MID-G最高顧問巻特頭集企画趣旨デジタル・デンティストリーにおけるインプラント治療の未来予測デジタル技術は長足の進歩を遂げており,歯科医療の分野でも特にインプラント治療はその影響を大きく受けている.本稿では,「デジタル・デンティストリーにおけるインプラント治療の未来予測」と題し,2年に1度ケルンで開催されているIDS(International Dental Show)にも足繁く視察に訪れている荒井昌海氏に,インプラント治療の未来と展望を語っていただいた.8巻頭特集

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