インプラント YEARBOOK2019
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インプラント治療のシミュレーション・ガイデッドサージェリーの未来 冒頭にも述べたが,近年の日本におけるCTの普及はめざましいものがある.インプラントをするかどうかにかかわらず,新規開業の約7割がCBCTを導入し,既存の歯科医院でもオルソパントモの買い換えの時にはCTを検討するのが常態化している.また,ほぼすべてのCTにはインプラントの埋入シミュレーションを行えるソフトが付随しており,仮に付随していなくても高性能なソフトが市場には多数用意されている.解像度の向上と撮影範囲の拡大によりインプラント埋入ポジションの計画に必要な上下顎歯列の一画面表示や詳細な骨密度の測定も可能で,インプラントに重要な初期固定の推測も可能となってきている. 最近は3Dプリンタのコスト低下と質の向上により,どのシミュレーションソフトでも設計すればその設計画面上からそのままサージカルガイドをインターネットで発注できることも珍しくない.デジタル・インプラント・デンティストリーの可能性図1 CTデータと模型を送れば,コンシェルジュが設計を行う.その設計を歯科医師が承認すれば,ガイドが送られてくる. インプラントコンシェルジュデジタル・デンティストリーにおけるインプラント治療の未来予測9

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