Digital Dentistry YB2019
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32selected article from IJCdオールセラミック製ダブルクラウン・アタッチメントの維持力の調整F. S. Schwindling*1, P. Rammelsberg*2, J. Krisamc*3, S. Rues*4*1Dr. med. dent. Franz Sebastian Schwindling*2Prof. Dr. med. dent. Peter Rammelsberg *3M.Sc. Johannes Krisam, Institut für Medizinische Biometrie und Informatik, Universität Heidelberg*4Dipl.-Ing. Stefan Rues<翻訳>鳥井克典/柴田駿亮/末瀬一彦(大阪歯科大学)抄録目的:コニカルクラウン(CCs)のようなダブルクラウン・アタッチメントは、可撤式部分補綴装置を維持することができる。デジタル加工によって、ジルコニアなどの革新的な材料や新しいワークフローの使用が可能になった。本研究の目的は、オールジルコニアCCsの維持力を調整するための選択方法を研究することである。材料と方法:単一のジルコニア内冠は、収束角(α)3°と4°で製作され、同時にモノリシックジルコニア外冠(3°で8個、4°で8個)も製作された。維持力は、クラウンをF=12.5~100Nの力で嵌合し、撤去に必要な力の大きさ(L)を評価することによって測定した。L/F比を記録し、摩擦係数(μ0)を算出した。撤去に必要な最大の力を限定し、クラウン内に生じる高い引張応力を防止するために、内冠と外冠との間のオクルーザルギャップの幅をオクルーザルストップによって制御した。結果:真の収束角は、予想よりも約0.3°円錐状であった。3°および4°の場合、L/F比はそれぞれ0.308(SD 0.04)および0.208(SD 0.068)であった。全体の静摩擦係数はμ0=0.113であった。最大維持力はうまく制御された。平均値は、ジルコニアによるオクルーザルストップの場合は12.1N(SD 4.5N)、コンポジットレジンによるオクルーザルストップの場合は12.8N(SD 3.3N)であった。結論:オールジルコニアCCsの製作のために3°のバーを選択することによって、臨床的に望ましいL/F比である1/3が達成された。維持力を制御することが可能であり、それにより、外冠における円周方向の引張応力が低減される。緒言 コニカルクラウン(CCs)は、可撤性歯科補綴装置(RDP)において効果的な支台装置である1-4。これらは、支台歯に永久的に合着されたインナーコーピング(内冠)と可撤性補綴装置内に組み込まれた外冠によって特徴

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