SAFE Troubleshooting Guid Volume 4
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1章 インプラントクラウン・ブリッジのトラブル天然歯とインプラント補綴装置との隣接面コンタクトの離開の対処1-3機械・構造的合併症補綴・技工的合併症生物学的合併症外科的合併症審美的合併症患者由来性合併症Factor(①外科的な侵襲、②高度な知識・技術、③長期的な治療期間、④高額な治療費)ラント補綴小臼歯部と天然歯補綴犬歯との間のコンタクト乖離部において食片圧入を生じ、違和感を訴えた。乖離部はコンタクトゲージ200μmが余裕をもって入る状態であった。補綴治療終了時(図1-e)より明らかにオープンコンタクトが認められる。インプラントおよび天然歯の動揺は認められない。対合が義歯であり₃に強い力はかかっていない。トラブル (対合:義歯、隣在歯:補綴歯) 患者は60歳、女性。初診時(2008年、図1-a、b)、の反対咬合の審美的改善および臼歯部での咬合機能回復を主訴に来院され、全顎治療を行った。下顎にインプラント補綴、上顎にオーバーデンチャーを施術した(図1-c、d)。 初診4年後、メインテナンス時に下顎左側インプオープンコンタクトa図1-a 初診時口腔内写真。下顎臼歯部に欠損があり、骨格性Ⅲ級である。図1-b 同パノラマX線写真。下顎臼歯部にインプラント治療を希望された。図1-c 全顎治療終了時。上顎はオーバーデンチャーにて機能的、審美的に改善。図1-d 同パノラマX線写真。下顎臼歯部にインプラント埋入。図1-e 初診4年後オープンコンタクト時口腔内写真。cdbeLevel Ⅵ 専門機関への依頼を要するLevel Ⅴ ①~④の4つを要するLevel Ⅳ ①~④の3つを要するLevel Ⅲ ①~④の2つを要するLevel Ⅱ ①~④の1つを要するLevel Ⅰ ①~④を特に要さない1トラブルおよび問題提起(マテリアル)42SAFE(Sharing All Failed Experiences) Troubleshooting Guide Volume4 補綴・技工的合併症編

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