SAFE Troubleshooting Guid Volume 4
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5-2 アクセスホールポジショニングの問題への補綴的リカバリー図1-e 口腔内マルチユニットアバットメント装着写真(ストレート1mm)。図1-g チェアサイドにて即時に製作したプロビジョナルレストレーション。アクセスホールのポジションが歯頚部付近に位置してしまっている。ント上にスクリュー固定のジルコニアの補綴装置を製作した。そこで問題となるのが、スクリューアクセスホールポジションである。現状での補綴デザインでは歯頚部付近にホールが抜けてしまう。問題提起 本症例に使用しているインプラントはブローネマルクシステムのRPである。マルチユニットアバットメント1mmのカフの高さを選択し、アバットメ図1-f インプレッションコーピングを立てた状態。隣在歯と比較して唇側に大きく傾斜していることがわかる。fgeタンベースを介在させたジルコニアのハイブリッドデザインを採用している。トラブルの解決方法 補綴設計バリエーションとして、角度付きアバットメントという選択もあったが、本症例ではインプラント補綴装置に少なくとも20度以上のアンギュトラブルの対処 ポジションの問題に対処するため、歯頚部付近に位置しているスクリューアクセスホールをCADデザイン上での補正が可能なZACシステム(デンテックインターナショナル社)を用い、通法に従いジルコニアのフレームワークの製作を行い、ポーセレンのビルドアップを行う。また上部構造には、チ図2-a CADソフトウエア上でのアクセスホールポジショニングの設定。この状態では唇側にアクセスホールが開口してしまう。図2-b 角度補正済みのジルコニアのフレームワーク。図2-c アバットメントレベルでのチタンベースを介在させたジルコニアの補綴装置。図2-d ポーセレンのビルドアップ後、完成した状態。cdba2対処および解決方法(メソッド・シューティング)123SAFE(Sharing All Failed Experiences) Troubleshooting Guide Volume4 補綴・技工的合併症編

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