プリアジャステッドアプライアンスの治療とモニタリング
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 プリアジャステッドアプライアンスの装着前にう蝕が治療され,口腔清掃ができているかを確認することが重要である(図5-2-1).画像を大きく拡大すると隣接面う蝕が疑わしい(図5-2-1a2).多方向からできるだけ広範囲に歯面を記録する(図5-2-1a3).第二大臼歯の咬合面と頰面溝にう蝕がみられる.歯肉炎(図5-2-1b),歯垢の付着や白斑が多数みられる(図5-2-1c).生活習慣の問題点とカリエスリスクについて説明し十分理解できてからプリアジャステッドアプライアンスを装着する.1治療前にう蝕や歯肉炎を見つける治療前にう蝕や歯肉炎を見つける図5-2-1 う蝕が治療され,口腔清掃ができているか有無を確認する.a1b1b2b3c1c2c3a2a3156 プリアジャステッドアプライアンスによる治療の良い点は,プリスクリプションの初期設定が明確なことにある.その上で治療過程で生じる問題点を検出し,策を講じ,解決された問題,解決されないで残った問題を確認する.問題が3か月間是正されない場合は,他の策を施し,問題が解決したら次へと進む.こうした問題解決を繰り返して治療終了に至る.Introduction5-2問題を見つける

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