アスリートも歯がいのち!
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12宿題や試験勉強をしているあいだに、疲れてそのまま寝てしまうことも多いかもしれませんね。 就寝中は唾液が減りますので、口の汚れを洗い流したり、抗菌作用でむし歯菌の活動を抑えたり、むし歯になりかけた歯を修復してくれる唾液の機能が働きにくくなります。ということは、寝る前の歯の手入れが不足すると、むし歯になる危険性が増してしまうということです。これが毎日続くとなると、とても心配です。 ここで有名な元学生アスリートのエピソードをご紹介しましょう。 甲子園を沸かせた早稲田実業出身のスラッガー、現在日本ハムファイターズの清宮選手のお父さんはラグビーの元日本代表です。息子さんを育てるのに「アスリートは歯がいのち」と、幼い頃から歯の手入れについて厳しく指導されたそうです。じめに」でとり上げさせていただいたのは、オリンピック代表のトップアスリートのむし歯のお話でした。 ここからは、地域のクラブチームや学校の部活などで活躍している学生アスリートについてのお話をしましょう。 学生アスリートとひと口にいっても小学生から大学生まで幅がありますが、共通しているのは、学業とスポーツを両立させていることでしょう。 私はアンダーエイジのバレーボール選手とお話する機会に、どんな生活をしているのかなと聞いてみるのですが、中学生、高校生ともなると、その忙しさは実業団の選手と同等か、それ以上かもしれないと感じるほどです。 学生アスリートは、授業が終わったあとに練習をして、ヘトヘトになってうちに帰ります。お風呂と夕食をすませると眠くなり、歯みがきをせずに仮眠をし、夜中に起きて間食をしながら勉強をしたり、 かつての清宮選手のようにプロを目指す学生アスリートはもちろんですが、部活に打ち込む学生アスリートのみなさんも、ぜひ歯の健康に気を使っていただきたいと思います。若い頃にむし歯を作ってたくさん詰め物が入ると、そのぶん歯が弱くなってしまうので、おとなになって歯を失いやすいのです。若い頃から歯の健康に気を配ることがとても大事です。 私が担当したバレーボール選手の各世代の歯科健診では、中学、高校まではむし歯が少ないのに、大学生になると途端にむし歯が増える傾向が見られました。 ドクターやトレーナーのかたたちにこのことをお話しすると、やはり歯と同様、大学時代にからだの重要な部分を傷めてしまう選手が多いとのことでした。 むし歯に関しては、中学、高校まではお母さんや寮母さんのご飯を食べ、「歯みがきしなさい」と管理されていたのが、〇△大学2年サッカー部のAくん。一人暮らしで大学生活を満喫中!学生アスリートの むし歯事情 目標をもって練習を続けていくには自らの健康を自らの努力で維持する意識が大切です。「生活リズムが乱れているかな」と思ったら、毎日朝晩の歯みがきをていねいにするように心がけてください。生活リズムを整え、ダラダラ食べを見直すきっかけになりますよ!「は「

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