世界最強の歯科保健指導 中巻
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 まず、あいうべ体操の 前にこんな質問を していきます。   聴講者50名の      講演会と仮定      しますね。このとき必ず全員の手が挙がる選択肢を用意しておきます。まず①の口蓋の方!20%の方が挙げましたね。②が多いのか……。余談ですが乳歯列期で舌が下顎前歯の舌側にあたっている子どもは、反対咬合になることがあります。これは多い!70%の方!少ないですね。10%くらいですね。そのとき、最初に口蓋にあたるのが本来の舌の位置です。赤ちゃんの舌は、口蓋にあたっています。でも年齢とともに舌の筋力が落ちると、重力に従い、下に下がりやすくなります。だれもいませんね。やっぱり舌を鍛えないとな……。いわゆるスポットですね。それでは②の上の前歯の裏側の方! 最後に④の下の前歯の内側の方!次に③のどこにもあたらない方!次に舌をタンタン4444と鳴らしてもらいます。「手が挙がらない方は、四十肩とみなします」などと言うと、手を挙げてくれますよ。聴衆参加型なのか。そう!だからこんな感じで進めます!一般の方が対象の場合、だいたいこの割合になります。あなたの舌は、 どこにあたっていますか?①口蓋(口の天井の部分)②上の前歯の裏側③どこにもあたらない④下の前歯の裏側5歳7ヵ月11歳9ヵ月(写真提供: 大塚 淳先生・大塚矯正歯科クリニック)スポット上口唇の圧を排除し、舌を挙上して反対咬合を治す装置ですね。プレオルソ®装着注1:ムーシールド®やパナシールド®、プレオルソ®など。同時に喉頭蓋も下がるから、食事中むせやすくなる……。つねに舌で下顎前歯を押しています。治療には幼児期にマウスピース型矯正装置 を使うことがあります注1。186世界最強の歯科保健指導〈中巻〉―歯科の世界はこんなにおもしろい―

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