食べる力を失わせない
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075Case ReportCase Report●対応・リクライニング車いすを使用し、食事中の姿勢を補正・易疲労性のため一食あたりの食事量を半量に変更し、食事時間を短縮・間食として補助栄養食品を追加・比較的、咽頭機能は保たれていたため、家族の同意のもとシリンジ(3 cc)で栄養補助食品を摂取(嚥下訓練を兼ねる)・開口が困難であるため、食後、必ず歯科衛生士による口腔ケアを行い、残渣物の除去に努める・歯科訪問診療を依頼し、入れ歯を修理・調整食支援介入後120日目主食 粥ゼリー(半量) (学会分類2013:コード1j) 副食 ソフト食(半量) (学会分類2013:コード3)栄養補助 高カロリーゼリー     (学会分類2013:コード1j) 高カロリージュースとろみ 薄い食形態主食は菜飯の粥ゼリー半量、副食は豆腐団子ソフト、金時豆ソフト、三つ葉の和え物ソフト、みかん缶のペーストにくわえ、栄養補助食品として高カロリーゼリーを追加した。飲みものは薄いとろみのお茶とスポーツドリンク。●食事場面の観察からcheck1-⑤ 自分一人で食べることが困難であるcheck3-④ 食事終了時、口腔内に食物残渣が多い 発熱することはなくなり、表情豊かに会話をすることが増えました。食事中、車いすで座位保持が可能となり、食べるペースは遅いままですが、入れ歯を装着して全量摂取可能となりました。全介助から自分一人で食べる機会も増えてきました。 B

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