前歯部アライナー
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58PART2咬合状態をベースとした治療難易度レベル別症例●アライナーセット時図11-3a~c アライナーセット時。a:スマイル時、前歯部を隠すように笑っている、b:咬合時、前歯部にロックがかかっているのがわかる、c:アライナーセット時、ロックが外れるために患者の痛みが少ない。図11-4 メインテナンス7年経過時。ハイスマイル時、口唇が大きく上がっていることがわかる。ガミースマイルではあるが昔より思いっきり笑えることがとても満足と喜んでくれている。●メインテナンス7年経過時いう2つの問題を抱えていた。両方を満たすためには外科処置を含む治療が必要であること、矯正治療だけではガミースマイルの改善は難しいことを説明した結果、患者の要望は前歯の突出感であり、ガミースマイルは問題ないとのことであった。アライナー矯正のみで治療を行ったガミースマイルは残ったが、患者満足度は高かった。アライナー矯正の欠点であった臼歯部の沈み込みを考慮に入れ、浅めにアンテリアカップリングを設定したが、現在であれば下顎にもIPRを行いアンテリアカップリングをもう少し深めにフィニッシュしたいところである。cba

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