薬を飲んでいる患者への歯科治療
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表3-1b 悪性腫瘍患者用のBP静注薬の剤形(文献4より引用・改変)表3-1c 骨粗鬆症患者用のBP静注薬の剤形(文献4より引用・改変)現することで破骨細胞前駆細胞は分化・成熟し、破骨細胞の骨吸収活性が誘導される。 デノスマブはRANKLに対するヒト型モノクローナル抗体で、RANKL-RANKシグナル系に働き破骨細胞を抑制し、骨吸収を抑制する(図3-4)。 BPとの作用機序の違いは、BPは破骨細胞の骨吸収の図3-4 デノスマブとBPの作用機序の違い。(文献4より引用)デノスマブは、「RANKL」が破骨細胞やその前駆細胞の表面に発現している受容体「RANK」に結合するのを阻害し、破骨細胞の形成・機能・生存を咀害し骨吸収を抑制するデノスマブは「RANKL」と特異的に結合する破骨細胞誘導因子「RANKL」を産生する骨芽細胞ビスフォスフォネートは、破骨細胞をアポトーシス(細胞死)に導き、破骨細胞による骨吸収のみを抑制するデノスマブRANKLRANKRANKL破骨細胞前駆細胞破骨細胞腫瘍骨破壊の悪循環を咀害ビスフォスフォネート一般名商品名剤形ゾレドロネートゾメタⓇ〈ノバルティスファーマ〉4mgパミドロネートアレディアⓇ〈ノバルティスファーマ〉30mgアレンドロネートテイロックⓇ〈帝人ファーマ〉10mg一般名商品名剤形アレンドロネートボナロンⓇ〈帝人ファーマ〉4週に1回900μg点滴静注バックイバンドロネートボンビバⓇ〈中外製薬/大正富山医薬品〉1ヵ月に1回1mg。ワンショット静注で、急速に静脈内投与が可能451章2章3章4章5章6章7章8章9章

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