装置に頼らない子どものの咬み合わせ治療
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024①口を開ける・話をしていて発音の不明瞭な人は,口をきちんと開けて音を出していない.指1本から2本と開口量をとる練習を行う.②頬を動かす(空気を入れる)・筋肉の動きの弱い人は,刺激を感じるのも鈍感になっていることが多くみられる.頬に空気を入れたり出したりすることで,動いている感じを覚える.★右側の頬に空気を入れる(5秒間).★空気を出す.★左側の頬に空気を入れる(5秒間).★空気を出す. これを交互に7〜10回繰り返す.感覚が鈍い場合は,膨らませる方向と逆の頬を押さえて空気を入れてもよい.③口唇を動かす・口唇力が弱い人は,話をするときには上唇がほとんど動かない.口角を横に引いたり,口唇を前に突き出したりすることで口唇のストレッチを行う.★奥歯をかるく咬む★口角を横にしっかり引いて「イー」と言う(3〜5秒間).★口唇を前に突き出して「ウー」と言う(3〜5秒間). これを交互に5〜7回繰り返す.★鏡を見ながら,最初は親指1本,次に人差し指と中指2本を入れる.★指を入れなくても自然にスムーズに開口が行えるように,また下顎が動くことを覚える.④頬や口唇を動かす(水を使う)・スムーズに行えない場合には水などを含み,頬や口唇に刺激を与える.★少しぬるいくらいの水(歯への刺激を考慮)を用意し,口の中で水を動かすことで刺激を受ける.★また,その水を含みブクブク(前後的に動かす)してもよい.トレーニング3 咬筋バランス・口唇のストレッチ【目的】 左右の筋肉のバランス整える.口腔周囲筋の緊張を防止する

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