臨床のためのオーラルアプライアンスガイドブック
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ポリオレフィンシート①シートの圧接(第1層目)作業模型を成形器の作業台中央に、ポリオレフィンシートを成形器の上部にある固定部分に所定どおりセットし、第1層目のシート加熱を開始する。肉眼的に十分に軟化したら(成形器上部からシートの中央が垂れ下がり、ドーム状になる)、圧接を開始する。圧接完了後はすぐに取り外さず、冷却を十分に行う。なお圧接をやり直す場合は、シートへ気泡が混入するのを避けるために、作業模型が十分に冷えていることを確認してから行う。②シートの圧接(第2層目:ダブルレイヤータイプの場合)再び模型を作業台に戻し、第2層目のシート圧接に移る。なお、EVAシートを用いてダブルレイヤータイプのマウスガードを製作する場合は、市販の表面清掃剤を用いて清掃することで、接着低下の原因となる汚れが除去され、1層目と2層目の接着を強固にすることができる。③余剰シートのトリミング圧接が完了したシートの余剰部分を、外形線に沿ってハサミで切断する。装置を試適した際、装置が粘膜に当たって痛む部分や口唇を動かす際などに当たって痛みが生じるような部分は、再調整を行う。5シートの圧接・成形 (ダブルレイヤーの場合)表面清掃剤(山八歯材工業)。17シートの圧接(1回目)。ハサミを用いたトリミング。馬蹄型の内側は金冠バサミで行うとやりやすい。

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