切る 縫う 結ぶ
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5202Suture縫うフラップの深い位置の頬側(唇側)の外側から針を刺入する。歯間部の切開線より針を出し、唇側(頬側)の深い位置の内側より針を出していく。出した針をその歯冠側の適当な位置で今度は外側より刺入していく。図2-27b図2-27c図2-27a■内側性垂直マットレス縫合 通常、垂直マットレス縫合といえば、この内側性垂直マットレス縫合のことをいいます(図2-27)。垂直マットレス縫合は、フラップを線でしっかり押さえる効果があるため、創面の密着度が高く、深い創にも適しています。また、創が平面でない場合や厚さが異なる組織の縫合にも応用できます。単純縫合のように刺出入点に圧が集中せず、フラップの垂直方向に圧を分散させることができ、筋肉の緊張に抵抗するため、しっかりした縫合でフラップを骨に密着させることができます。主として歯間部の縫合に用いて死腔をなくし、裂開を防ぎます。 切開線付近ではフラップ辺縁は歯冠側に持ち上げられる力が働くため、歯周組織再生療法の垂直性骨欠損部に応用できます。

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