ビジュアル歯科臨床解剖
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45Chapter3 歯科医師が絶対に避けて通れない部位:オトガイ孔 オトガイ孔も副オトガイ孔もできればあまりかかわりたくない構造物,というのが歯科医師の本音だろう.筆者も同感である.どうしても近くを扱わなければいけない外科処置の際は,できればオトガイ孔を明示しないで終わらせたい気持ちがある一方,オトガイ孔を避けるあまり,術野が狭くなって粘膜にかかるテンションが強くなり圧迫してしまう可能性や,それにより手を滑らせる可能性もある.必要以上に避けるよりも,骨膜に包まれたオトガイ孔,副オトガイ孔を愛護的に扱うことが,安全な手術につながる場合もある(図21~23).図20 根尖病巣は時に副オトガイ孔と誤診されることがある.根尖病巣の診断オトガイ孔と副オトガイ孔の処理を知ろう5

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