ビジュアル歯科臨床解剖

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55Chapter4　下顎インプラント最大の難関：下顎管1）重複下顎管（二分下顎管）　下顎管はバリエーションが豊富で，これまでさまざまな分類が用いられてきたが，よく用いられる分類としてCarter and Keenの分類がある8（図13）．またNortjé et al.9やNaitoh et al.10は重複下顎管（二分下顎管）を分類し，Naitoh et al.はそのsubtypeの1つとして臼後管（後述）を位置づけた（図14，15）．下顎管が分かれている場合，Carter and Keenの分類のように高い位置の下顎管は臼歯部，低い位置の下顎管は前歯部に向かう枝を出すと考えられている．CBCTでの読影でも，稀に放射線専門医でも下顎管の位置の決定に苦慮するケースがあるが，こういっ下顎管のバリエーションを知ろう4Type IType IIType IIIType IType IIType IIIType IV重複下顎管の分類図13　Carter and Keenの分類．参考文献7より引用改変．図14　Nortjéの分類．参考文献8より引用改変．図15　Naitohの分類．参考文献9より引用改変．