デジタル・モノリシック・インプラントレストレーション
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CHAPTER5 カラーリングの成否を決める要素 ディッピング法や筆塗法に使用する着色液には,塗布することによって強度が低下するものが存在する.着色液の濃度や塗布する回数によっては,通常のジルコニアより20〜25%強度が低下した報告もある(図4〜6). 伴 清治先生(愛知学院大学)の文献において,歯肉色のカラーリングに使用する着色液にはエルビウムの酸化物が含有されており,それにより強度の低下を示し,シンタリング前のカラーリング,とくに強度を要するインプラントプラットフォーム付近やコーピングなどの厚みが少ないものに対する過度の着色は控えたほうが強度において優位性があると記載されている8.2.着色液による強度の低下に注意!図4 ダークピンク色のようにピンク色が濃くなるにつれて大きな歪みや強度の低下が確認できる.5Yなどの,透過性が高く強度が低いジルコニアディスクとの相性が悪く,より大きな歪みや強度の低下が確認できる8.図5a〜c ピンク色の着色材は歪みや強度の低下が懸念される.abc49

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