はじめてのホワイトニング
5/8

25●PART1 ホワイトニングをはじめる前に ケミカルピーリングは、事前に歯肉が白くなって剥がれ落ちていくことを患者に説明することが重要となる。また、処置中、フェノールが口腔内の粘膜に接触するとその部分も白くなってしまうので、術者は注意が必要である。口唇に触れることなく確実に綿球を歯肉に塗布するには、左手で口唇を排除しながら、右手で綿球をピンセットで把持するとうまくいく。また、術者口唇や頬粘膜に触れないようにするためには、簡易防湿も重要である。▶注意点▶施術の流れ図15f 内因性メラニン色素の沈着が認められる。図15g フェノール綿球を歯肉に塗布する。液状フェノール「コザカイ・ M」(小堺製薬)を使用。ダッペングラスに少量出して綿球を浸すが、その後、強めに絞り、歯肉塗布時に絶対に垂れないようにする。図15h 速やかに白く変色する。図15i エタノール綿球を塗布して中和する。「消毒用エタノールS」(昭和製薬)を使用。エタノール綿球も強めに絞り、歯肉塗布時に絶対に垂れないようにする。 1Step 2Step 3Step 4Step図15j フェノール綿球を3回繰り返して洗浄する。図15k 術後1週間後。歯肉は審美的なピンク色の色調に変化している。 5Step 6Step

元のページ  ../index.html#5

このブックを見る