子どもたちが上手に噛める・食べられる・呼吸できるようになる本
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 定期的な健診・メインテナンスの際にまず歯科医師,歯科衛生士が歯科健診とブラッシング指導,フッ 化物塗布などを行います.乳臼歯部の隣接面カリエスは,3歳以降に多発します. この時期は甘い飲み物等による隣接面カリエス予防のためのフロスの活用が重要です.出血などが怖くてフロスがうまくて使えない保護者も多いため,実際に家庭で行う姿勢でフロスを体験してもらいます. 3~5歳頃の「口腔衛生」2 4歳を目安に,できれば咬翼法レントゲン(バイトウィング)による隣接面の診査(図33)も行います.同時にユニットに座る練習も行い, クリーニングやフィッシャーシーラントなどの予防処置を行います(図34)24〜26. また,味覚を育てる 意味でも甘味のコントロールや,咀嚼回数を増やす食事についてニュースレターなどを活用して指導します. ▶[口腔衛生] 定期的な健診・メインテナンスが重要(図33,34)図34a 上手にできるようになったら,クリーニングやフィッシャーシーラントなども行う.図34b,c 4歳を目途にユニットに座る練習をする.兄姉の受診する姿をみることでユニットに座れるようになる.図34d 4歳になったら,ユニットデビュー.「ほら,みてごらん! お友達,上手にできてるね!」図33c,d 咬翼法レントゲン.隣接面カリエスをチェックし,フロスの活用などを提案する.見逃すとメインテナンスの信頼性が低下する.図33a,b 口腔内診査ではカリエスは認めないが,3歳以降は隣接面カリエスの診査も重要.88babcdcda

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