土屋和子が患者さんに伝える言葉のルールと引き出し
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実際のシチュエーションでユニバーサル4Matを使ってみよう唾液検査について患者さんに説明する例1対象:Aさん●35歳女性●事務職(PC作業が主)●夫・5歳の男児との3人家族●プラークコントロールは良好だが、う蝕が多発し処置歯が多い●処置歯18本/28本、欠損3本/28本●プラークコントロール習慣:2~3回/日(フロス・歯間ブラシも使用)●歯周病なし「Aさんには、きちんと歯磨きをしているにもかかわらず、次々にむし歯ができてしまう原因を明らかにする“唾液検査”について説明させていただきます」1Why?(なぜこの話をあなたにするのか)「唾液検査では、Aさんの唾液を採取して、唾液の量や質、むし歯の原因になる菌を調べます」2What?(それは何なのか)「まず、ガムを5分間噛んでいただき、唾液の分泌量を測定し、酸性度を調べます。そして、採取した唾液を2~4日培養して、2種類の細菌の量を調べます」3How?(それはどのようにするのか)「唾液の分泌量が少ない場合は、唾液を増やす対策が必要です。また、唾液が酸性傾向にある場合、歯を脱灰させないように再石灰化の対策を積極的にします。そして、細菌量が多い場合は原因である細菌を減らし、お子さんに感染させないように注意が必要です」「このように、唾液検査によってむし歯の原因を調べることで、より効果的な予防ができるようになります。ぜひ、この検査を受けてください」4If?(結果としてどのようなことが得られるのか)18第1章 忙しい私にもできる! 新人の私にもできる! 伝わりやすい言語の選択のしかた&話の組み立てかた

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