別冊 QDT ジャパニーズ エステティック デンティストリー 2021
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71THE JAPANESE JOURNAL OF ESTHETIC DENTISTRYISSUE 2021Full mouth rehabilitation by minimally invasive esthetic dentistryFull mouth rehabilitation by minimally invasive esthetic dentistryShinya Iida, DDSIida Dental Clinic飯田真也いいだ歯科医院愛知県名古屋市北区萩野通2-10-1低侵襲審美歯科治療によるフルマウスリハビリテーション 審美修復治療を長期的に良好な予後経過へと導くためには1歯だけの治療介入では終わらないことが多い。安定した咬合関係を構築するためには多数歯への治療介入が必要となることも少なくないが、MIの概念が浸透した昨今では大きな治療介入は憚られる。またそういった全顎的な治療介入を必要とする症例は、歯列不正を有している場合が多い。 このような症例では、可能な限り歯列不正を正しておいたほうが術後のメインテナンスにおいて有利である。また上下顎の対向関係が良ければ、補綴装置の製作が容易であるだけでなく、より低侵襲な治療介入で済むという利点をも有する。 本稿では、一口腔単位の診査診断の下、矯正治療と接着修復を有効に用いることで極力新たな歯の切削を回避しつつ、審美的な治療結果を達成することができたのでここに症例報告する。はじめに

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