OJのスペシャリストたちがおくる インプラント 基本の「き」
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17513章 軟組織のマネジメント同咬合面観。トリミングして受容床にピタリと適合した移植片が確認できる。上皮付き結合組織移植片を採取した後の口蓋の状態。上皮を失った創傷は確実な二次創傷治癒の獲得と止血のために、シート状の止血剤などでしっかりと保護する。同頬側面観。十分な量の角化歯肉が獲得できている。(症例提供:木林博之先生) 最終補綴装置装着後の咬合面観。頬側の豊隆に注目。術前写真と比較するとよくわかる。 図4に比較すると、二次手術前の角化歯肉幅が狭く、特に頬側の角化歯肉量および粘膜の厚みが薄いことがよくわかります。このような症例の場合は、FGGを用いて口蓋粘膜や上顎結節の供給側より採取した上皮付き結合組織を移植することで、天然歯同様、インプラント周囲にもしっかりした角化歯肉が獲得できます。受容側に十分な面積の骨膜床を形成して、その上に1.5〜2mmの厚みの移植片を動かないように緊密な縫合で固定することが重要です。本症例のPOINTgihj

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