口腔粘膜疾患識別ガイド
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 歯科医院でよくみられる粘膜疾患には何があるのでしょうか。口腔粘膜の診方の基本は「色」です。正常な口腔粘膜の色は皆さんもご存じのように「ピンク」ですが、口腔粘膜疾患は「白」、「赤」、「黒」、「黄」の4色に分類することができます。正常像ふだん異常などがない場合、ピンク色に見えますが、これは上皮組織に欠陥がなく、粘膜下組織の血管(赤血球のヘモグロビン)が透けて見えているためです。●色素性母斑●外来性色素沈着●黒毛舌●悪性黒色腫など●紅板症●正中菱形舌炎●多形滲出性紅斑など●Fordyce斑●脂肪腫●疣ゆう贅ぜい性黄色腫など●口腔カンジダ症●口腔扁平苔癬●白板症など口腔粘膜を診る時の基本は「色」です。ここからは、代表的な口腔粘膜疾患を色ごとに分類して紹介します。 口腔粘膜疾患データベース色別分類!22Part疾患像口腔粘膜疾患は4色に分類できる!悪性黒色腫脂肪腫白板症紅板症黒黄黄白白赤P.13〜P.11〜P.16〜P.15〜 ここからは、それらの疾患がどのような色なのかも合わせて、くわしく解説していきましょう。疾患を見つけたら、まずは歯科医師に報告することです。そのためにも、疾患の特徴をしっかり把握しましょう。「なにか変?」に気づけるようになる 口腔粘膜疾患識別ガイド10

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