SAFE Troubleshooting Guide Volume 6 生物学的合併症編
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1章 インプラント周囲粘膜炎TBIによるインプラント周囲粘膜炎の改善1-1機械・構造的合併症補綴・技工的合併症生物学的合併症外科的合併症審美的合併症患者由来性合併症Factor(①外科的な侵襲、②高度な知識・技術、③長期的な治療期間、④高額な治療費)デンタルX線所見:₆インプラント周囲には骨吸収を認めないためインプラント周囲粘膜炎と診断した(図1-b)。問題提起 ロケーターアバットメントはインプラントオーバーデンチャーに頻用される根面タイプのアタッチメントである。孤立状態で存在しているために患者にとっては位置を認識することが困難であり適切なブラッシングを導入する必要がある。トラブル患者:77歳、男性既往歴:特記事項なしトラブル:当院にてインプラント治療終了後6年、₆部の腫脹を認め、オーバーデンチャーの不具合を訴え来院した。口腔内所見:₆のインプラント周囲組織のパラメーターはBOP(+)、PPD7mmであった。また頬側部にはインプラント上のロケーター周囲に腫脹を認めた(図1-a、b) 。非外科的治療1トラブルおよび問題提起(マテリアル)abLevel Ⅵ 専門機関への依頼を要するLevel Ⅴ ①~④の4つを要するLevel Ⅳ ①~④の3つを要するLevel Ⅲ ①~④の2つを要するLevel Ⅱ ①~④の1つを要するLevel Ⅰ ①~④を特に要さない図1-a、b 治療終了6年後の口腔内写真とデンタルX線写真。BOP(+)、PP-D7mm。インプラント上のロケーター周囲に腫脹を認めた。34SAFE(Sharing All Failed Experiences) Troubleshooting Guide Volume6 生物学的合併症編

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