SAFE Troubleshooting Guide Volume 6 生物学的合併症編
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1-1 TBIによるインプラント周囲粘膜炎の改善2対処および解決方法(メソッド・シューティング)ab図2-a タフトブラシを使用したプラークコントロールを導入。図2-b 術後2週の状況。SBI(-)であり、粘膜縁上のプラークコントロールは確立されている。cdトラブルの解決方法 インプラント周囲に対し、タフトブラシを使用したプラークコントロールを導入した(図2-a)。2週間後の状態はインプラント周囲の腫脹は軽減し、PPD6mmと改善した。SBIは(-)であり、BOPは粘膜縁下より認めたため、粘膜縁上のプラークコントロールは確立したと判断した。さらに粘膜縁下にアクセスを開始した。歯間ブラシを優しくポケット内に挿入し、患者自身でプラークコントロールができるようサポートした。トラブルの対処 インプラント周囲疾患治療に対し、まず行わなければならないことは、プラークコントロールの導入であり、患者自身による適切な口腔衛生の確立である。患者のモチベーションを高め、具体的に清掃器具を用いてわかりやすく指導し、インプラント周囲のプラークを除去し続けることで症状は改善する。まず粘膜縁上のプラークコントロールによる改善がなければ、粘膜縁下の治療に移行することはできない。図2-d 歯間ブラシを用いて、粘膜縁下のプラークコントロールをサポートした。図2-c しかしながらBOP(+)で、ポケットの深さは6mmであった。3対処結果(リザルト)図3 プラークコントロール導入後3ヵ月でパラメーターは改善した。35SAFE(Sharing All Failed Experiences) Troubleshooting Guide Volume6 生物学的合併症編

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