SAFE Troubleshooting Guide Volume 6 生物学的合併症編
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インプラント治療は人生を変えるほどの破壊力がある補綴治療で、私も治療を受けて飛躍的に咀嚼能が向上しました。一方、トラブル症例は確実に存在し、トラブルによって患者はもちろんのこと、術者にも大きなダメージが発生します。しかし、過去の慣例ではトラブル症例を検証することはタブー視され、闇に葬られる場合も少なくなかったと思われます。 SAFEは、インプラントのトラブル症例のみを検証する勉強会として発足しました。会員の先生方の志とご努力により、SAFE Troubleshooting Guideをこれまで計5巻出版し、今回の第6巻が最終となります。トラブル症例を写真と活字で記録に残すことは、筆者にとって断腸の思いであったと考えられますが、「同じトラブルを繰り返してはいけない」というSAFE会員の強い責任感によって達成できた偉業と思われます。 全6巻のSAFE Troubleshooting Guideにおいて、身に余る書評をいただいた諸先生方、協賛企業様、さらにクインテッセンス出版株式会社に心から感謝申し上げます。 実際のSAFE例会や学術大会では、Troubleshootingまでには至らなかった数多くの症例を参加者で検証しております。今後は、若手の先生方が中心になって、トラブルの原因をさらに検証し、SAFEが安全なインプラント治療に寄与することを願っております。 2021年3月吉日SAFE代表 野阪泰弘Volume5Volume4167

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