Digital Dentistry YEARBOOK 2021
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株式会社アイキャスト59デスクトップスキャナー:Medit Tシリーズ 今までのアイデンティカTシリーズスキャナーからデザインが刷新された。 全機種に5.0MPのカメラが搭載され、カラースキャン対応となり、オートエレベーション機能が追加された。特に便利になったのはオートエレベーション機能である。模型の高さをPC上で設定すれば模型台が昇降する。前モデルまではジグを固定台の下にはめ込んでいたがその手間がなくなり、操作時間が大幅に改善された。 新型のTシリーズ(図5)での咬合器スキャンはKaVo、Artex、SAMの3種類に対応している。KASジグを使用すればこの3機種の咬合器に適合する(図6)。 マルチダイスキャン方式は支台歯を取り出し、まとめて歯型スキャンして作業効率を高める。マグネットで作業台に固定する(図7)。 機械本体のサイズは、前機種と比較して横幅は大きく、奥行きは狭くなった(図8、9、表3)。設置するテーブルでの作業スペースが広がった。 ハイエンドグレードのT710にはカメラが4台搭載されており、模型の死角がないようにスキャンできる。スキャンスピードはフルアーチで8秒、精度は4μm、青色LEDによるパターン投影法を使用し、ハイスペックな性能により生産性を向上する(表4)。図5 Medit TシリーズのT710、T510、T310。図6 咬合器スキャン。図7 マルチダイスキャン。

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