歯周治療モチベーションアップの鍵
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歯周病とその治療の説明の実際患者さんに伝えたいPART27コト25 筆者は通常,歯周基本治療の間に歯周病病態模型などを用いて,患者さんの病態と照らし合わせつつ歯周病とその治療について説明します.長い時間をとってこれらを一度に全部説明することは稀で,診療時間の合間(浸潤麻酔が効くまでの間や歯科衛生士がキュレットを選択している間,SRP終了後など)の数分をうまく使って1~2項目ずつ説明することが多いです.大切な内容は2,3回と説明し,歯周基本治療の間に必ず,すべての項目を説明します. 繰り返し説明するのは,内容が同じであっても,患者さんの治療の進行度合によってその理解度が大きく変わるからです.たとえば,SRPの説明の場合,SRPを行う前に行う最初の説明では,内容を知識として理解するだけになりますが,2回目の説明時では,患者さんは数部位において,すでにSRPを受けており,その効果を実感していますので,同じ内容の説明でも実体験に基づいた深い理解になるのです. 本章では,患者さんへの説明(会話形式)を交えながら,7つの項目を解説していきます.歯周組織の構造〜歯周病とは26歯周病の原因28歯周ポケットとは?29プラーク,歯石除去について32外科手術の必要性,有効性とその目的37補綴治療(連結固定,咬合面形態修正)の必要性40メインテナンスの重要性43歯周病と全身疾患28COLUMN1歯周病と喫煙31COLUMN2患者さんと術者の役割分担35COLUMN3歯周治療でインプラントを守ろう!42COLUMN4補綴etc...1234567骨が再生しましたね!歯周ポケットも改善して浅くなりましたよありがとうございます!よかったです。術前術後

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