セルフケア指導 脱!誤解と思い込み
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53この論文をCHECK! ─根拠に基づくアプローチのために─目的 清掃効率を高めるために開発された、複雑な植毛形態をした歯ブラシ(CA:Oral-B CrossAction)の実使用によるプラーク除去性能を、各種市販歯ブラシを比較対象として評価する。方法 5年間の関連研究を調査し、CAのプラーク除去や歯肉炎に関する効果を他の種類の歯ブラシと比較して、評価した文献の結果をまとめた。The Oral-B CrossAction manual toothbrush: a 5-year literature review.(Cugini M, Warren PR. J Can Dent Assoc 2006;72(4):323.)手用歯ブラシ「Oral-B CrossAction」:5年間の文献調査結果および結論 5年間でCAの評価を行った報告は15編であった。CAと比較した歯ブラシは、ヘッドの大きさがCAと同等程度の大きさの歯ブラシあったが、CAと異なり、複雑な傾斜植毛とタフト形状の組みあわせ構造でない歯ブラシであった。 プラーク除去に関しては調査対象15の文献のすべてにおいて、比較対象の歯ブラシに対してCAは有意に高い効果を示した。歯肉炎に対する効果は、評価を行っている4文献のうち3で有意にCAが優れていた。 15編の報告のうち、代表的な文献2の結果を以下の表に示した。この調査では、一般成人75名にそれぞれ、CAと7種類の歯ブラシをクロスオーバーで無作為に1分間使用させ、その前後でのプラークの付着状態をNevy変法にて評価したものであり、比較したいずれの歯ブラシよりも、プラーク除去効果が高かったことを報告している。CA:Oral-B CrossAction理解を助けるこの図表をCHECK!比較プラークスコア減少量(平均±標準偏差)全歯面歯頸部隣接面Oral-B CrossAction vs. Oral-B Advantage0.45±0.08 vs. 0.36±0.090.52±0.16 vs. 0.38±0.170.77±0.16 vs. 0.61±0.21Oral-B CrossActionvs. Crest DeepSweep0.44±0.07 vs. 0.27±0.080.50±0.17 vs. 0.26±0.140.78±0.15 vs. 0.49±0.19Oral-B CrossActionvs. Crest Complete0.46±0.08 vs. 0.28±0.080.51±0.17 vs. 0.25±0.140.78±0.18 vs. 0.46±0.18Oral-B CrossActionvs. Crest Extender0.42±0.08 vs. 0.29±0.080.46±0.15 vs. 0.27±0.140.71±0.16 vs. 0.53±0.17Oral-B CrossActionvs. Reach UltraClean0.38±0.08 vs. 0.29±0.080.39±0.17 vs. 0.24±0.140.66±0.17 vs. 0.49±0.20Oral-B CrossAction vs. Mentadent Adaptor0.37±0.07 vs. 0.25±0.080.40±0.14 vs. 0.21±0.120.65±0.18 vs. 0.44±0.20Oral-B CrossAction vs. Aquafresh Flex Tip0.38±0.08 vs. 0.26±0.080.44±0.16 vs. 0.25±0.120.69±0.19 vs. 0.45±0.20プラーク除去効果の比較。CAと7種類の比較歯ブラシ。10mm比較したいずれの歯ブラシよりも、CAのプラーク除去効果が高かったことがわかります。

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