「ずっと元気」をかなえる歯科患者学
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50自分に合ったスタイルで長続き歯磨きスタイル「あなたは、どんなふうに歯磨きをしていますか?」と聞かれたら、そんなこと意識したことない、とたいていの人が答えるでしょうね。私はいつの頃からか、お風呂に入りながら夜の歯磨きをするのが習慣になっています。浴槽につかっているときは、何も考えずリラックスして歯磨きに専念できる貴重な時間です。お湯の中でゆったりくつろいでいると、自然と磨き方も優しくていねいになるような気がします。歯科衛生士さんに正しい歯磨きの方法を指導されたとき、手に力を入れ過ぎないようにと教わりました。歯ブラシは、だいたい1か月ごとに交換するのがよいと言われています。交換の目安となるのがブラシの毛先が開いたり乱れたりしたときです。私は以前、とにかく汚れを落とそうと力まかせにゴシゴシ磨いていて、1か月を待たずにブラシの毛が開いてしまっていました。それでは歯垢を落とす効率が下がるだけでなく歯ぐきを傷つけたり、歯の生えぎわを削って知覚過敏(虫歯ではないのに冷たい水や食べ物などが凍みる)の原因になってしまうと注意されました。「ふだんどのように歯磨きしていますか?」実演してみてくださいと歯ブラシを渡され、歯科衛生士さんの前で歯を磨いて見せると、それでは強過ぎだと指摘されました。歯にブラシをあてたときに、毛先がつぶれて開いてしまうようなら、力がかかりすぎだそうです。思ったより弱い力で汚れを十分落とせるということがわかりました。また、大きく雑にブラシを動かしても窪んだ部分に毛先が当たりません。細かく左右に振動させるように動かすことを教わりました。湯船の中の「リラックス磨き」は肩の力が抜けてちょうどいいのです。それでは朝はどうするのか、というと、洗面台の前でつま先立ちを繰り返すストレッチ運動をしながら磨いています。かかとの上げ下げは健康によいとテレビ番組で見て以来、毎朝の習慣になりました。運動に合

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