必ず上達 自家歯牙移植・再植
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⑥術後▶術後管理は,意図的再植に準じる.1~2週間程度で抜糸,その後,動揺がM1程度まで収束していなければ,隣在歯との固定を行う(はじめから固定している場合は継続).収束次第,固定は除去する(症例3k).▶固定を外したら,患歯で少しずつ咬合を始めていく.▶術後3か月程度で咬合時に違和感がなく,エックス線写真で不良な状態でなければ,最終補綴装置やコンポジットレジンにて修復し,経過観察に入る(症例3l~o).92再植PART 2dgljcfkiehm症例3i, j 再植時.とくに破折を修復した部分を損傷しないように気をつけ,元の部位に戻す.収まりがよければ縫合による固定を行うのみでよいが,不安であれば,ワイヤーなどを用いて隣在歯と固定するとよい.症例3c~e c:根管充填時.完全に破折していなければ,まず根管充填を行う.d:抜歯を安全に行うために,まず内部にCR充填を行い,抜歯の数日前にここでは事前にモジュールを挿入した.e:抜歯窩の状態.症例3f~h 遠心部は歯根長2/3を超える破折線が認められた.破折線に沿って今回はMIバーでていねいに歯質を削合し,その部分にスーパーボンド®ラジオペークを築盛した.症例3k 軟組織は順調に治癒している.症例3l 補綴装置装着時.症例3m 再植後3年9か月.歯周ポケット舌 側:435頬 側:434

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