日本歯内療法学会がすべての歯科医師に贈る最新トレンド
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PartPart1234567PartPartPartPartPartファイル編洗浄編バイオアクティブ材料編編クッニクテテクニック編Part 3 応用したい! さまざまな材料からみた 臨床テクニック下で根管治療をして,その後の修復処置もラバーダム防湿下でプレパレーションを行い,CAD/CAM印象をしてセメンティングを行うことが理想的な治療であると考えている(図3〜5). 絶対湿度(湿潤状態)も細菌も,臨床の現場では可視化できない,そのためラバーダム防湿法がどうしても必要になる.また筆者は,外科的な分野でのラバーダムの防湿の応用としては,ソケットリフトをともなうインプラント埋入時(図6)や,インプラントの二次手術時にも積極的にラバーダム防湿を行っている. スプリットダム法とは,たとえば事前にフロスが通らない場合(ブリッジなどの連結歯)において,ラバーダムシートをつなげてパンチをしてラバーダム防湿を行うことである.外科処置を併用してラバーダム防湿を行う方法は,未萌出歯や歯肉縁下に及ぶう蝕がある場合にフラップを開けて,その後ラバーダム防湿を行うことで別冊the Quintessence  日本歯内療法学会がすべての歯科医師に贈る最新トレンド121図1 “No Rubber Dam, No Endo”.図3 レジンセメントを用いるのであればラバーダム防湿をする必要がある.図6 筆者は,ソケットリフト時やインプラント埋入時も可能な限りラバーダム防湿を行っている.図4 クラウン形成時.根管治療以外でも可能な限りラバーダム防湿を行う.図7 症例によっては外科処置を併用してラバーダム防湿を行う.図2 筆者は根管治療時には患歯よりも遠心にクランプをかけるようにしている.図5 歯肉縁下の形成でもラバーダム防湿を行う.図8 複根の場合,B4クランプを近遠心にかける場合もある.

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