インプラントの“ヒヤリ・ハット”“あるある”
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 セメンテーションに際しては、余剰セメントの取り残しに気を付けることが大切です。縁下に流れた余剰セメントがインプラント周囲炎のリスク因子になることが過去の報告より示されています。特に、プラットフォームスイッチング型はセメントが残りやすいので十分に注意することが必要です。圧排糸を巻いてから装着する方法や、セメント漏出口を設けるなどの工夫が必要です。支台模型に1度装着して、余剰セメントを拭ってから、口腔内に装着する方法も推奨されています(次ページ参照)。78メインテナンスあるある9-1今日でインプラント補綴装置を入れてから1ヵ月になりますので、お口の中の検査を行いますね。お変わりございませんか。周囲粘膜に炎症が起こっているね。ちょっと診てみるよ。問題はないですよ。自分の歯でご飯を食べられて、おいしく感じますよ。ワタル先生、ちょっと見ていただけますか?サエコさん、セメントの取り残しが原因かもしれないね。余剰セメントの取り残し注意!!メインテナンスにおいて余剰セメントが認められた!!

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