QDI 11月
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41ザ・カントゥアオグメンテーション─上顎前歯部複数歯欠損症例における軟組織の構築──Vol.21,No.6,2014913図3‐a リエントリー。組織のボリュームを考慮して、マイナーロールテクニックにて、リエントリーし、同時にプロビジョナルレストレーションの印象採得を行う。図3‐b リエントリーより1週間後、プロビジョナルレストレーション完成後、1を抜歯、周囲組織保存のために骨補填材料を口蓋より採取した結合組織でシールしてポンティック部の歯槽堤となる部位にソケットオグメンテーションを施す。図4‐a ソケットオグメンテーションより5日後。確実にシールを行い、血流を確保した結合組織が完全に生着した状態。プロビジョナルレストレーションのポンティックで適度な圧をかけることが重要である。図4‐b 同プロビジョナルレストレーション装着時。プロビジョナルレストレーションのフェーズは、ヒーリング期間と補綴的な形態付与期間を併せて最低3ヵ月以上は慎重に経過を観察し、必要により介入する。図7‐a、b プロビジョナルレストレーション終了、最終印象時。インプラント、ポンティックそして天然歯の補綴部位の軟組織の水平・垂直的な調和が取れたと判断して最終印象へ移行する。図7‐a図7‐b図8‐a、b チタンベースジルコニアカスタムアバットメントの装着。アバットメントの唇側に厚い歯肉が構築されている。長期的な予知性を得るためには現時点では及第点は与えられたように思う。図8‐a図8‐b図5‐a、b 最終補綴診断用ワックスアップモデル。プロビジョナルレストレーション期間中は補綴担当歯科技工士も実際患者を前にして頻回に軟組織の調整と最終形態の打ち合わせを行う。その際に必須の最終ワックスアップモデル。本症例では、ガミースマイルのために軟組織カントゥアと補綴の唇側カントゥアをできる限り調和させるという患者の同意を得て、外科的調整を行う。図6‐a、b 軟組織によるカントゥアオグメンテーション。診断用ワックスアップにより予測した必要量の結合組織を口蓋粘膜より採取し、2インプラント部唇側と同近心乳頭相当部にクローズドテクニックにて移植。図5‐a図5‐b図6‐a図6‐b

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