QDI 2017年3号
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 本企画では、鶴見大学歯学部探索歯学講座の教授を務める花田信弘先生にお話を伺う。教授は、これまでにミュータンスレンサ球菌の病原因子であるグルカン合成酵素(砂糖から粘着性グルカンを合成する酵素)と、その遺伝子(gtfC、gtfD、gtfTなど)を染色体から発見するなど細菌学的な業績をあげている。そのほかにも、厚生労働省の科学研究で「口腔と全身的な健康の関係の実証研究」を10年以上続けてきており、現在はう蝕と歯周病の原因菌の除菌方法の開発を熱心に行っている。 その花田先生に、インプラントと細菌の意外な関係を中心にインタビューした。花田信弘(Nobuhiro Hanada)鶴見大学歯学部探索歯学講座スペシャリストインタビュー:知られざるインプラントの細菌学本インタビューをよく理解するための事前キーワードWORDWORD11バイオフィルム:細菌が界面に集合して増殖し多糖体に覆われて、殺菌消毒剤や抗菌薬が効きにくくなった形態WORDWORD22Dental Drug Delivery System(3DS):歯面のバイオフィルムを除去する目的で、個人トレーを用いた殺菌消毒剤や抗菌薬の局所塗布法WORDWORD33ライフコース・ヘルスケア:非感染症の発症予防には胎生期から生涯(ライフコース)にわたる健康管理(ヘルスケア)が重要だとする考え方こ れ だ け は 覚 え て お こ う ! 特集3企画趣旨62Quintessence DENTAL Implantology─ 0426

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