Quintessence DENTAL Implantology2020年No.6
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千 栄寿 (Eiju Sen) 神奈川県開業:せん歯科医院適応症を拡大するマイクロスコープを用いた歯槽頂アプローチ特集2 上顎洞底挙上術(sinus oor elevation)は、さまざまな論文において上顎洞形態に基づく難易度分類がなされている。上顎洞底部の形態がフラットであるほうが術式は簡単で、傾斜していると難しいとされる。そのため洞底部が傾斜している場合には側方アプローチが用いられることが多い。一方、上顎洞における骨の再生の観点からすると、粘膜面と骨面の双方から再生が起こるため、前壁の洞底部が傾斜している部位は解剖学的特徴として骨壁が近く条件が良いことになる。 本特集では、そのような上顎洞底部が傾斜している症例において、より低侵襲な手技で良好な結果を得るために、マイクロスコープを用いた歯槽頂アプローチの手法を考案し、15年にわたる応用で良好な結果を得ている著者に、同手法の手技や利点についてご紹介いただく。(編集部)スマホで動画を見よう(p.13参照)Movie450889 ─Vol.27, No.6, 2020

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