Quintessence DENTAL Implantology2021年No.3
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今、ショートインプラントでどこまでできるか―エビデンスと臨床からその限界に迫る―米澤大地Daichi Yonezawa兵庫県開業:米澤歯科醫院長崎大学医歯薬学総合研究科口腔インプラント学分野黒嶋伸一郎Shinichiro Kuroshima長崎大学生命医科学域(歯学系)口腔インプラント学分野長崎大学病院 口腔顎顔面インプラントセンター特集2 ショートインプラントは、通常の長さのインプラントを埋入するための外科的な再建処置を避けるうえで有用な選択肢となっており、特に下顎管損傷リスクがある下顎臼歯部や上顎洞底挙上術なしでインプラント治療を行う上顎臼歯部などで大きな効力を発揮する。従来、ショートインプラントは“8mm以下”と定義されていたものの、長径8mmインプラントの生存率は高いレベルで安定しており、現在はそれより短いインプラントの臨床成績や適応拡大が求められている。 そこで、本稿では6mmをショートインプラントと定義し、最新の科学的情報と臨床例からショートインプラント臨床応用の可能性と限界に迫る。(編集部)350363 ─Vol.28, No.3, 2021

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