QDT4月
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義歯の違和感・不具合 患者さんの機能低下を忘れていない?☞歯科医師国試にも、患者さんの機能低下を念頭においた出題が……!(第107回歯科医師国家試験問題より引用)はじめに 義歯に関しては先人たちによってさまざまなすぐれた技法が開発され、新材料も次々と登場し、CAD/CAMなどの新技術も導入されてきている。結果、義歯の質は確実に良くなってきている。しかしながら、どうしても義歯がうまくいかないこともある。これは単に、「技術が下手」、「材料が古い」、「古典的な技術」だからであろうか? 社会の高齢化が進み、高齢化率は25%を超え、超高齢社会が到来している。要介護高齢者も増え、患者の健康状態や、おかれている環境も大きく変わってきた。現在では、義歯がうまく機能するためには、図1に示すような3つの要素が整っていることが必要と考える。そこで本稿では、これまで軽視されてきたきらいのある患者側の因子の中で「患者の機能」と「患者の環境」に焦点を当てて、義歯の機能をいかに高めることができるかについて述べる。■義歯の機能にかかわる3因子図1 義歯の機能に関わる3因子。要介護高齢者も増え、患者の健康状態や、おかれている環境も大きく変わってきた現在、義歯がうまく機能するためには、これら3つの要素が整っていることが必要と考える。

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