QDT4月
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近年、スキャニング・加工技術の目覚しい進歩により、チェアサイド・ラボサイド問わずにデンタルCAD/CAMシステムが急速に普及しつつある。その中のひとつであるCERECシステム(シロナデンタルシステムズジャパン)は、インターオーラルスキャン(口腔内スキャン)を用いて、チェアサイドで補綴物を製作するシステムであるという認識が強いのではないだろうか。 しかし、CERECシステムの中にも、CEREC inLabというラボサイド専用のシステムが存在する。本システムは、他社のCAD/CAMシステムと同様に、作業用模型をラボでスキャンするシステムであり、インターオーラルスキャンよりも、マージンの適合精度が高い補綴物を製作することが可能となっている。 チェアサイドCAD/CAM、ラボサイドCAD/CAMともにそれぞれの良さがあり、チェアサイドCAD/CAMではワンデートリートメントなどの迅速な治療が可能なことが、ラボサイドCAD/CAMでは精密さと高審美性を兼ね備えた補綴物の製作が可能なことが、それぞれの主な利点として挙げられるのではないだろうか。 そこで本稿では、弊社ラボでも導入しているCEREC inLab MCXLシステムと最新のソフトウェアであるinLab SW4.2を使用し、ver.4.2になって新たに加わった機能である顔貌スキャンなどを交えてラボサイドにおけるCERECシステムの運用法をひとつの症例を通して写真を主体に解説していきたい。QDT Original Article伊藤竜馬株式会社リープ・セラミック・アーツ東京都大田区矢口1‐19‐21CERECシステムのラボサイドでの運用法─最新ソフトウェアCEREC inLab SW4.2を使用して─はじめに137QDT Vol.39/2014 April page0615

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