QDT 2014年6月
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124124連載 Biological Esthetics by Gingival Framework Design連載Biological Estheticsby Gingival Framework Design―歯列に調和した辺縁歯肉形態への配慮と設計―第1回 歯肉の審美的評価基準Ray Dental Labor 京都府京都市山科区竹鼻竹ノ街道町18‐8エリッツ山科ビル3F都築優治第7回日本国際歯科大会演者10月12日(日)午前アネックスCホール 美しく、健康的な口元の演出には大きく3つの要素がかかわっている。1つ目は臨床歯冠、2つ目は歯肉、そして3つ目は口唇とそれらの関係性である。いずれに対しても、まずは色調や形態に先入観を抱き、同じく歯牙の排列状態にも親しみや違和感を知らぬ間に記憶している。 当然ながら歯冠修復処置においても、歯冠の審美に加え健康な歯肉状態を維持・獲得することがわれわれの命題となる。歯肉部の審美性(見た目)を評価する際、歯周組織の健康状態や歯牙の位置関係が大きく影響するが、まずは健全な歯列が満たしているいくつかの審美基準を理解し、柔軟にそれらに対応していく必要があるだろう。 5月号のFeature article #2では、補綴物製作における歯周組織への配慮と歯肉設計の重要性について、総論的に解説した。それを踏まえ、今回から始まる連載では、それを達成するためのより具体的な方法について解説していきたい。第1回目となる本稿では、歯肉の審美評価基準について詳しく触れ、いくつかの症例を紐解きながら日常臨床への応用方法についても触れていく。はじめにQDT Vol.39/2014 June page0922

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