QDT 2018年3月号
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118連載 部分床義歯を究める松本勝利 Katsutoshi Matsumoto歯科医師・医療法人社団慈愛恵真会 あらかい歯科医院福島県南会津郡南会津町関本下休場729‐1 1印象採得はイロハの「イ」部分床義歯を究める連載SPEAKER’S ARTICLECホール10/7(SUN)午後Q‌D‌T第8回 日本国際歯科大会2018SPEAKER’S ARTICLE10/6(SAT)午後第8回 日本国際歯科大会2018Dホール第5回 印象採得と床縁設定について 前回までに記載してきたように、長期予後の良い義歯を提供するためには咬合の要素を考慮した力のコントロールおよび歯軸方向に力がかかるようにするなどし(図1)、きちんと設計の基準を明確にしつつ部分床義歯設計をしっかりと行いながら治療を進めることが非常に重要かつ肝要であるということは理解していただけたと思うが、印象採得や技工操作も、もちろん重要な事項である。 とかく、有床義歯に関しては印象採得の重要性ばかりが取り沙汰されがちであるが、印象採得はイロハの「イ」であり重要な事項であるが、それ自体が最終目的ではなく、行為的には一連の事項を完遂させるための手段のひとつでしかないことを忘れてはならない。そしてイロハの「ロ」はプラークと歯周病のコントロールまずはマウスプレパレーションと設計が大事図1 部分床義歯補綴治療に入る前に、残存歯の保存の可否を含めたマウスプレパレーションを行い、適正な義歯設計を立案することは重要である(川島 哲氏〔ユニデント〕とのコラボレーション)。118QDT Vol.43/2018 March page 0450

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