QDT 2018年4月号
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 デジタル写真に反射性の交差偏光を利用し、標準化された参照としてホワイトバランスグレーカードを用い、デジタル一眼レフ(DSLR)の特性とCIE 1976 L*a*b*色空間で運用するデジタル現像ソフトを利用することで、標準化された画像取得と客観的な画像分析が可能になる。このシステマティックアプローチの目的は、歯科医師と歯科技工士が地理的に離れた場所にいても予知性をもった処置を行うために、光学的に画像を統合して修復治療の結果を数値的に定量評価する、最も効率的かつ効果的な方法を明らかにすることである。抄録 現代の歯科患者は、光学的に継ぎ目なく一体化する修復治療への高い期待と要求をもっている。そのため、歯科医師と歯科技工士には、シェード分析と評価の正確さと客観性を高めるための、新たな方法の開発が求められている。この20年で、デジタル写真を筆頭にデジタル技術は飛躍的に進歩した。デジタル写真は、瞬間的に画像を視覚化およびやりとりできることで、歯科臨床にすぐさま大きな影響を与えた。しかし、画像取得と客観的評価のための標準化したプロトコールは確立されていない。

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