QDT 2018年7月号
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てきた。本稿では、非侵襲性と簡便さを特徴とするCAD/CAMを利用した新しいセミ・インダイレクト法による症例を紹介する。カスタマイズされた組織解剖学的CAD/CAMデンティンベース(両隣接面を含む切縁にカットバック)と汎用エナメルスキンからなる2層構造の修復物である。患者は1回来院(セミ・ダイレクト)か2回来院(セミ・インダイレクト)のどちらかの治療を選ぶことができる。本論文の目的は前歯部修復において、従来のダイレクト修復法とインダイレクト法の間のギャップを埋める新しい方法を示すことである。要約 ダイレクトコンポジットレジン修復は、硬組織保全の観点から臨床的有用性が認められてきた。レジンベース材料特有の良好な費用対効果と最小限の侵襲的アプローチは、コンピューターによる設計製作(CAD/CAM)システムでも魅力がある。南カリフォルニア大学ハーマンオストロー歯学部のスチューデントクリニックでは、従来からダイレクトコンポジットレジン修復とインダイレクトのポーセレンベニアを提供し55QDT Vol.43/2018 July page 1059

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