QDT 2018年8月号
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第8回 日本国際歯科大会201810/6(SAT)午前SPEAKER’S ARTICLEHホール 一般的な有床補綴臨床におけるいわゆる通法での床縁の配置印象法は、印象採得操作中に義歯周囲筋の機能運動を想定し、口唇突出や牽引、口角の後方牽引、頬部の牽引、指の吸啜、舌の突出などをさせるのみで、義歯を使用させて咀嚼・発音・嚥下等の機能運動を行った時の床縁組織配置印象を採得しているものではない。 また、床内面の印象においても、咬合圧印象法はあるものの、これは中心咬合位における最大咬合力で噛み合わせた時の床下軟組織の組織配置印象を採得しているものであり、義歯を装着して実際の咀嚼機能運動時の咀嚼圧を採得しているものではない。 このように機能運動時の床縁・床下組織配置印象ができないのは、可及的に長時間可塑性を持続し得る性口腔内で数日間使用できるワックスデンチャーとティッシュコンディショナーを用いた咬合・咀嚼圧による総義歯の動的加圧印象Feature article #2はじめに1阿部晴彦阿部晴彦歯科診療所宮城県仙台市青葉区一番町1-6-22 シャンボール一番町605号76QDT Vol.43/2018 August page 1262

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