QDT 2018年12月号
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歯科技工士・株式会社Dental Labor IDT東京都大田区西馬込2-10-17岩城謙二 Kenji IwakiBPSエステティックデンチャー®の構想:「e Denture®システム」について(後編)BPSエステティックデンチャー®とは:筆者はBPSを発展させ、現在ではBPSエステティックデンチャー®を患者に提供しているが、BPSエステティックデンチャー®のコンセプトは①患者が受け入れやすく、また口腔内において機能にもシンクロした違和感のない形態を義歯に付与すること。②患者が義歯装着において疲労を訴えないように、噛んだ時にのみ、「スイッチが入るような」程よい吸着を下顎総義歯に求めること。③下顎総義歯吸着をサポートするとともに、日本人が咀嚼しやすい咬合を与えること。④デンチャーカラーリングにおいて、他の自費義歯との差別化を図ること。である。e Dentiure®システムとは:上記の目標をクリアした上で、咬合を長期的に安定させるために咬頭嵌合位において前歯の接触を付与し、なおかつ前歯で硬いものをしっかり噛み切れること、臼歯においては舌房を十分に確保した排列位置を新たな目標としたときに、上下顎総義歯、とくに上顎総義歯のさらなる維持の向上が求められてきた。そのために筆者らが現在新たに開発したものがe Denture®システムである。“e”にはさまざまな意味が込められている。excellent(優れた)、expensive(高価な)、elegant(上品な)、eective(効果的な)、さらには日本語で「いい」という意味合いもある。Feature article ♯1

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